#033 | 9月30日〜10月6日の暦&高月美樹「長月」
Description
自らと繋がり、大いなる自然や宇宙との繋がりを感じて、のびのびと、ユニークな私を生きていく。
9月30日(月)から10月6日(日)の「今週の暦」では、七十二候「水始涸(みずはじめてかる)」に込められた本来の意味と、その背後にある陰陽五行思想を紐解きます。
【今週の暦】
9月30日(月)から10月6日(日)/ 旧暦、葉月廿七日から長月四日
・3日(木)「秋分」末候、七十二候「水始涸(みずはじめてかる)」
一般的には、稲刈りのために田んぼの水を抜く時期と解釈されますが、本来は自然界の水が減少し始める頃を意味します。古代中国の文献『礼記月令』から、その真意と自然観と背後にある「陰陽五行思想」へ。
【今週の月】
・3日(木)新月
午前3時49分に新月を迎えます。新たな始まりのエネルギーを感じつつ、自分自身を見つめ直す良い機会です。この新月で、暦は長月、旧暦の9月、「秋収め」へ。
【今週の旬】
・青く澄んだ空と冴えわたる月
「空澄む」「水澄む」といった言葉が象徴するように、秋は景色がはっきりと見える季節です。自然の音も冴えて聞こえ、「秋の声」が心に響きます。
・蒲の穂
ガマ科の多年草である蒲。その茶色く真っ直ぐな花穂は独特の形をしており、やがて綿毛が風に乗って飛んでいきます。漢方薬の原料にもなる癒しの植物です。
・稲架掛け
近年は機械乾燥が主流ですが、稲を天日干しする「稲架掛け」は、お米本来の美味しさを引き出します。手間と時間がかかりますが、その分美味しさも格別です。
・落花生(らっかせい)
新鮮な落花生を塩ゆでにすると、格別の美味しさ。
【つながるレメディ】
月の満ち欠けをベースにした和暦手帳『和暦日々是好日』から「長月」をお届けします。和文化エディターの高月美樹さんが編集・発行するこの手帳は、自然と調和した暮らしを提案し、季節の移ろいや月の満ち欠けを感じながら日々を過ごすヒントが満載です。
【参考】
「くらしを楽しむ七十二候」広田千悦子 株式会社アース・スター エンターテイメント 2013
「和暦日々是好日」LUNAWORKS(主宰・高月美樹)2024
国立天文台暦計算室
「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」白井 明大・有賀 一広 東邦出版 2012
「現代こよみ読み解き事典」岡田 芳朗 阿久根 末忠 柏書房 1993
「澄明な秋の風満ちて実り豊かに。七十二候「水始涸(みずはじめてかる)」」ホシナコウヤ tenki.jp 2017
「月令」嶋田英誠 跡見群芳譜
「七十二候/水始涸」高月美樹 暦生活 2023
「秋分三候:雷始收声,蛰虫坯户,水始涸」发布时间 2020
「地域計画特論(12)陰陽五行説の基礎(東洋的思想の導入)」関西大学 地域計画特論セミナー 2005
「旬!生落花生のゆで方!」horseland cookpad
「稲架掛けってなに?便利な時代にあえて手作業にこだわる理由」ひりゅう 地域創生を全力で考えるメディアサイト「槻木」 2023